あとがき

 『アイラと神のコンパス』、長年かかりましたが…ついに完結しました!

 ここまで全て読んでいただけた方…もしいらっしゃったら、作者としてこれ以上の喜びはないです!ありがとうございます…!!

 まだ読んでないけど来たよって方は…このあとがきを読んで、興味がそそられた時は本編も読んでいただけると嬉しいです。


※ちなみにあとがきには物語のネタバレはありませんので、安心してお読みいただければと思います。


 あとがき、というものは物語が完結しないと書けない部分であり、これを書くのが一つの目標でもあったので…それがやっと書けると思うとなんだか感無量です。

 とはいえ大したものは書きませんが…この『アイラと神のコンパス』は私の人生においてのこれまでの創作活動そのものとも言える作品なので、とりあえずこれを書くまでの経緯を振り返りたいと思います。

 また、最後に続編や番外編についてもお知らせしますね。



【この作品ができるまでの経緯など】


 この作品は、大まかなストーリーやキャラクター設定は10年以上も前に思いついたもので…実は、漫画にするつもりで作ったストーリーでした。

 そのため、台詞を中心に話が展開されていたりと、漫画っぽい側面があるかもしれません。


 私は幼少期から本を好んで読んでいたものの、小説を書いたのはカクヨムを始めた2016年が初めてで…それまでは小説ではなく、趣味で漫画を描いていました。

 絵を描くことと、自分でキャラクターを作ったりストーリーを考えるのは昔から好きで、幼少期から…気づいた頃には漫画を描いていました。

 とはいえ絵はそんなにうまくなく、ノートに鉛筆で描いて、見せるとしても家族や友達に見せる程度に趣味で楽しんでいました。


 そんな時に思いついた物語の一つに、『アイラと神のコンパス』があり、こちらは実際、第9話『東の果ての島』の途中あたりまでは漫画を描いていました。

 また本作以外にも、カクヨムに投稿している『パーカッション・ライフ』と『幽霊船の船長』も実際漫画にはしなかったものの、漫画として描く予定だったものになります。


 しかし大人になるにつれ趣味に費やすことのできる時間が少なくなり、絵を描くのはめちゃくちゃ時間がかかるため、次第に漫画を描かなくなりました。

 とはいえ相変わらず物語を考えるのは好きだった(むしろ絵を描くよりそっちが好きになっていた)のと…特に本作『アイラと神のコンパス』は話やキャラクターも気に入っていたため、なんとかストーリーだけでも完結させたいと思い、小説にして書き始めることにしました。

 その小説を書くツールとして、Web小説についてはあまり詳しくなかったのですが…一番シンプルで書きやすそうなカクヨムで、とりあえず始めることにしました。

 なので、実はカクヨムを始めたのも、この作品を完成させたいという思いがきっかけ…ということになります。


 カクヨムでこの作品を書き始め、途中まではあらかじめ漫画のためのメモ書きで台詞なども考えていたため、順調に投稿できていたのですが…

 2017年あたりからいろいろと多忙になり、それを機に小説を書くことを完全に忘れる日々が続き…気づけば3~5年ほど休載してしまいました。

 少人数だとは思いますが…その当時読んでくださっていた方々には大変申し訳ない思いでいっぱいです。


 そして今年2022年、ふとした時にこの小説を読み返したことをきっかけに、続きを書きたいと思い…カクヨムに復帰しました。

 ちょうどその時開催されていたイベント、KACにも初参加して短編小説を初めて書きました。

 KACには期日があり、半強制的に毎日小説を書く習慣を身につけることができたため、KAC終了後に小説を書く日常というものを取り戻せたこともあって…無事書き続けることができ、今回完結に至りました。

 KACなどをきっかけにこの作品を読んでくださる方が増えたことも、この作品を書ききるモチベーションアップにつながったので…大変ありがたく思っています!


 飽き性だったり気まぐれだったりする性格のせいか、これまで漫画も小説も長編作品に挑戦するも、ろくに完結まで行ったことがなかったので…長編作品を初めて完結できたことは自分の中で手ごたえを感じ、少し自信を持てたような気がします。

 小説を書き終えた今…これまでずっと実現できなかったことがようやくできたためか、なんだか自分が生まれ変わったような気分でいます。


 特に『アイラと神のコンパス』は、長年温めていた思い入れの強い話ということもあり…今、完結したという事実だけでもすごく感慨深いです。


 元々ネット上などで人に見せる予定はなく、趣味で書いていた話をそのまま小説にしたので…自分のために書いたような作品、自分の好みを結集したような話になっています(個人的に好きな航海ものや海賊の話、それぞれに特色のある島、多数登場するキーアイテム、登場人物の性格や関係性、物語の展開など…)。

 もし最後まで楽しく読んで下さった方がいらっしゃれば…もしかしたら感性が似てたりとか、実は気が合うような方かもしれませんね!

 

 普段Web小説を読む人に好まれるような話ではないかなとは思っていますが、個人的には自分の書きたいと思っていたような内容を最後まで書けたので満足しています。

 しかし他の人が読んでも面白いか、違和感がないか、というところはやっぱり気になってはいるので…もしよければ感想などいただけるとありがたいです(応援コメントでも、レビューでも、近況ノートでも、どこに書いていただいても構わないので!)。


 ただ、この先はもっとたくさんの人に見ていただける作品も作っていきたいな、という密かな野望もありますが…結局自分の好きな話を書くのが楽しいし、そんな作品しか書けないような気もしています。


 とりあえず…次に何か書いても、完結に至るまで書き続けることだけは達成したいですね。



【続編と番外編について】


 『アイラと神のコンパス』の続編はまだ漫画だった頃から考えていて、『神のコンパスシリーズ』というくくりで、今作のエピローグから続く次回作(サルマなどお馴染みの人物が出てきます)と、過去編(ネタバレ回避のため詳しくは書けませんが、オルクが準主役の位置で出てきます)のお話の2つを考えています。

 過去編はだいぶ先になるか、もしかしたら書かない可能性もありますが…。

 一方の次回作は、全体の構想や冒頭部は決まっていて若干書きかけています。ただ、いろいろ決まっていない部分も多いので遅くなるかもしれません。現在のところ投稿時期は未定です。


 また、『アイラと神のコンパス』の番外編として、短編っぽいものをいくつかこの作品の本編の後ろに書き足していこうとも思っています。

 番外編では、主人公アイラの相棒(というか実質W主人公みたいな感じで書いていましたが)、サルマが過去に盗賊になった経緯を書く『盗賊サルマの誕生』等、思いついたらいくつか書く予定です。

 そちらも読んでいただける方は、この作品のフォローを外さないままにしておいていただけるとありがたいです。


※2022年7月追記===============

追記その1:『アイラと神のコンパス』の続編の時期について…

 現在は別作品の『幽霊船の船長』の方の執筆が優先になってしまっていて、続編はその完結後に執筆する予定です。

 続編は来年2023年には書き始めたいと考えています。いつか必ず書くので気長にお待ちいただけると幸いです。

 現在連載中の『幽霊船の船長』も、主人公の少年マルロはアイラに似た雰囲気もあり、また船で世界を旅するファンタジーと似通った部分が多いです(この作品に比べると登場人物(人間以外が多めですが)は多く賑やかな感じです)。なので続編をお待ちいただく間にでも、気が向いたらこちらを先に読んでいただけると嬉しく思います!


追記その2:挿絵のご案内

 この度「カクヨムオンリー」タグをこっそり外し、「小説家になろう」「アルファポリス」にもこの作品の投稿を開始しました。本文内容は同じですが、こちらは所々に挿絵を挟んでいます(絵が描けたら投稿、くらいで投稿頻度はゆっくりです)。

 とはいえイラストはそんなに上手でもないし(その上10年くらいろくに描けておらず)、小説を優先して書きたいので時間をかけて絵を描く気力もなく、鉛筆でササッと描いたのを掲載する感じになりそうです。

 以下、URLになります。もしご興味ある方は、覗いてみてください↓

「小説家になろう」

https://ncode.syosetu.com/n8155hs/

「アルファポリス」

https://www.alphapolis.co.jp/novel/920222850/771658431

※他サイトに挿絵付きで投稿する際には、なるべくTwitterを使用してお知らせするようにしたいと思います(流石にカクヨム上ではできないので…)。

=======================


 『アイラと神のコンパス』は私の初めて完結させた長編小説となり、またカクヨムを始めたきっかけでもある思い入れの強い作品のため、自分語りが過ぎて長くなってしまいましたが…このあたりで終わりますね。


 次回作や番外編の作品も、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。


 最後に、この作品をお読みいただいた方々へ…本当にありがとうございました!




ほのなえ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る