ゆとり世代の生きる今…
結局ゆとり世代って?
初めにも書いたとおり、2016年、
「ゆとり第一世代」
は今人生の大きな岐路に立っているのではないかと思います。
確かに僕は自分自身が「ゆとり世代」であることをほとんど意識していませんでした。故に「ゆとり世代」の風評被害も受けている気は全くしなかったのですが、こうして改めて考えてみると思い当たる節がいくつも出てきます。ここから先は僕の被害妄想のようなものにもなってきてしまいますが、確かに納得のできないこと、辛かったことはたくさんあります。もちろん人生なんてそんなもので世代に関係なく誰もが今この瞬間も辛いことと闘っているのだと思います。その辛いことが年齢によって違ったり、それこそ世代によって違ったり、環境によって違ったり、色々な要因があります。その中でももしかしたらやっぱり自分自身が「ゆとり世代」だからではないのかということも思い出されるということなのです。
特に感じることは世代の境目。僕達は丁度ゆとり世代と一つ上の世代の境目に居ます。たったこれだけでもどうもいくつか上の人達と僕達との扱いが変わってきている気はします。例えば僕達は先輩というものに憧れを持つ訳で、特に年齢の近い先輩は目標としやすくなります。そんな先輩達は今30代前半から半ばに差し掛かっています。バリバリに働き、当に働き盛りです。僕達はいつまでもいつまでもそんな先輩達を見ていますが、気が付けば僕達も30歳目前です。と思うことは、
「あれ、僕達はどうも前に進めなくなっていないか。先輩達は30歳ごろこんな仕事しかしていなかったっけ。」
と言うことです。それが僕だけならまだしも、周りの同期や同世代によく見られる現象のようで、なかなかただの被害妄想とは言い難いのではないかと感じます。やはり「ゆとり世代」というものが弊害となっているのでしょうか。その真意は分かりませんが、少なくとも少し上の世代よりは甘く見られている気はします。
また、最近の子たちに対しても変化が見られるようになってきました。例えば前述にもあった通り僕達は入社した時初期教育は基本だけを教えられ、後は自分達の足で身に付けていくしかありませんでした。そんな右も左も分からない中で怒られることも多く、確かに手は出なくなっていたものの思いっ切り怒鳴られたり人前で辱められたりと怒られることの連続でした。なので僕達は社会人というのはそういうものであると叩きこまれたし、その中でこの勝ち取った会社で一生懸命這い上がり、戦っていかなければならない、ここはそういう世界なのだと教えられたつもりでした。だから僕達は後輩達が入って来るとやはり同じように叱って少し厳しいとおもえる指導もしようとしました。しかしそんな時なぜだか僕達は逆に怒られます。
「あまり厳しくするな。」「そんなに怒るな。」「丁寧に一から説明して教えろ。」
確かにいつの間にか出来ていた会社の「教育マニュアル」というものには、
「感情的な教育を行ってはいけない。」「分かるように説明してあげなければならない。」「怒ってはならない。」
などと言う項目があるのです。因みに僕達の入社時にはこのようなものはありませんでした。
なぜ。これは僕の推測にすぎませんが、厳しい教育を行うことが今の時代に合っていないと思ってきたものもありますし、何よりも厳しい指導が原因で退職者が出る、酷い時には自殺者が出るなんてことになれば会社の大きな責任となります。そこを懸念したのではないかとも思います。どちらかと言えば今の上司達は僕達
「ゆとり世代」
にはやはり「どうせゆとり世代だろう。」と言う気持ちや「ゆとり世代なんかに負けるわけがない」というプライドを持っていると考えます。しかしここ最近の子たちに対してはまた雰囲気が変わってきています。どうも上司が怯えているような、恐れているようなそんな気さえします。はっきりとは分かりませんが、世代によっての世間からの扱われ方、それだけでも多かれ少なかれあるのではないでしょうか。「ゆとり世代」だからあいつは駄目だ。あいつなんかに負けるはずがない。今の若い子はよく分からない、怖い、何か起こればすぐ辞める。
もちろん全てがそうであるわけでないし、これは僕という一人の考えですから、そんなことないよ、何言ってんだよ、とお叱りを受ける部分もあるかしれませんが、何度も書くようにこういう考えもあるのだなと思って頂ければ幸いです。
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