いモ。

 いつものバス停にて――


「プレ5のヨヤクはも~はじまってんだねぇ~」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「FF16もハッピョ~されてたよねぇ~。こんどはどんなふうになんのかなぁ~? こんどはもっとひろいオ~プンワ~ルドにしてほし~なぁ~。なかまは15でもいいうごきしてたし、あんなかんじでイイとおもう、もっとジユウドをたかめてほしいよね」


「まあ、そのまえに7のリメイクのⅡをはやくっ!」

 イブキがそんな事を言っている隣では、


「KFCで半額キャンペ〜ンっ⁉︎」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「いいわね。嫌ってほど鶏を食べ尽くしちゃうわよ」

 瞳をマンガ肉にしながら、ニワトリが聞いたらがんばって空も飛びそうな事をいう月夜。


「通常六五〇円のポテトボックスを三二〇円で販売――えっ! ポテトだけ? チキンはジュシ〜なウィング、アブラがおいし〜ドラム、リブやサイ……キ〜ルは淡白なんでいらない。ポテトだけなんって……

 そんな自分の好みを口にする。


「ポテトさいこ〜じゃんっ!」

 こちらは瞳をジャガイモにしながら、口を挟んでくるイブキ。


「だって、芋よ。ステ~キの付け合わせよっ!」


「イモだよっ! ばしょによってはゴ~ルドとおなじカチがあんだよっ!」

 イモに対する価値観が全く違う二人だった。

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