そ〜グ〜。

 いつものバス停にて――


「従業員のまかないから誕生した裏メニュ~丼っ!?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「老舗牛丼屋の従業員が食べていたネバとろ牛丼――あの人こんないい物食べててたのね~」

 頭の中で笑顔で白米のうえに他の客より少し多めに肉をいれてくれる男性スタッフ三人の顔が浮かぶ。


「この裏牛丼――もう裏ってついてるだけで特別感あるわよね! 肉だく牛丼の上に納豆、オクラ、トロロ、タマゴをのせた丼――こんないいモノ食べてさらにお金もらえるなんて……」

 月夜がそんな事を言っている隣では、


「ジ、ジエ〜タイがUFOにソ〜グ〜したときのマニュアルづくりにチャクシュ⁉︎」」

 イブキがなぜかテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「そんなんイッパツうっとけ! じゃダメなのかなぁ〜? ニホンでもロズウェルほし〜よねぇ〜」

 イブキが小さな宇宙人を捕獲してる様をイメ〜ジしながら、


「ばくまつのガイコクじんうちはらいみたいのウチュ〜じんうちはらい……はんげきでヤケノハラになるかな?」

 大都市の上空で巨大円盤がエネルギ〜兵器を撃ち込んでくる様をイメ〜ジする。


「でも、マニュアルないならいまコ〜ク〜ウチュ〜ジエ〜タイってなにやってんだろぉ〜?」


「星空眺めてんじゃないの?」


「ロマンチックだねぇ〜」

 迷彩服で星空を眺める姿をイメ〜ジし、そういうイブキだった。

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