もんはン。
いつものバス停にて――
「ビッグアメリカンバ~ガ~っ!?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「画像をみると割とボリュ~ムがある一品ね。ウチのバ~キンはエビバ~ガ~かぁ~……」
少し物足りなさそうに画像を見ながら洩らす月夜。
「バ~キン自慢の一〇〇パ~セントビ~フパティ――これよね~。ウチが推すのはこ~ゆ~トコなのよね~。そのパティにエビを六匹。ウチ的にはパティを六枚とかシンプルに肉量アップみたいなものがよかったな~」
月夜がそんな無茶な妄想をしている隣では、
「JKたいサメさんっ⁉︎」
イブキが最新の映画情報を見ていた。
「カイテ〜47メ〜トル こだいマヤのしのメ〜キュ〜。めのみえないサメさんとメ〜キュ〜でまいごになったJKとのたいけつっ! これはサメえ〜がハンタ〜としてはみとかないよねぇ〜」
イブキの脳裏に数々のサメ映画の思い出がフラッシュバックする。
「なんだろ? あんまりたのしかったモノがない……」
九割がハズレといわれるサメ映画をサメというだけで精神を支えて見続けるイブキ。
「JKとサメさん……」
イブキは海で泳ぐ月夜をイメ〜ジし、バックには有名なサメ映画サメ登場を匂わせるBGM――サメの視点になり背後から月夜の足を――!
次の瞬間ものすごい力で背ビレを持たれた、腹を喰いちぎられるサメ!
「まあ月夜あいてならそ〜なるよねぇ〜」
エイリアンにバッグドロップ! プレデタ〜にバックナックル!
「……なんでウチそんな扱いなん?」
イブキの頭の中が視えてるようにそう洩らす月夜だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます