しんじだいせんげン。

 いつものバス停にて――


「プレステ5のカカクが79839とゆ~ジョ~ホ~がリュ~シュツっ!?」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「う~みゅ……しょきロットにしてはたっかい! 4のときは39980だったし、いちっばんたっかい3のときでさえ49980エンだったのに……8マンエンって……コントロ~ラ~2コにVRをド~コンして、1~4ぜんぶのソフトごかんにしたうえ、かうとキョニュ~になってカレシできるぐらいなサ~ビスがないとゆるされないカカクだよねっ!」

 さりげに要望と願望をネジ込む。


「も~ちょっとやっすいとおも~けど……メ~カ~があえてジョ~ホ~をリ~クしてシジョ~のハンノ~をうかがったカノ~セ~も……イブキさんは3、4マンエンあたりでだしてくれるとうれしぃ~かなぁ~」

 そんな事を言っているイブキの隣では、


「えっ!」

 月夜がなにかの記事を読みながら、驚愕の表情をしていた。


「ふ〜……変な時代がくるみたいね」

 月夜がそんな事を洩らしつつ、


「なんかアンタの時代がくるみたいよ」

 イブキに向かってそういう。


「イブキさんのジダイ?」


「そそ。アンタの時代」


「そっかぁ〜! ついに――ん? でもなんで??」


「首相がね、そ〜言ったのよ」


「イブキさんのジダイって?」


「そう直接的じゃないケド……ほら」

 そういって月夜はインタビュ〜に答える首相の画像を見せる。

 そこには字幕の誤訳で『貧乳時代宣言をここに発令します』と書かれていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る