みラ~。
いつものバス停にて――
「ウチのバ~キンがパティ四枚の肉の壁を六月四日まで挑戦可能にっ!」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「肉の壁……いい言葉よね~……あぁ……肉の壁……」
月夜が三メ~トルはありそうなそそり立つ肉でできた壁をイメ~ジする。
「四九九グラムのストロングもいいわよね! 店内用で一個からの帰り道用に家で食べる家用の三つは必要よねっ!!」
1,5キロの肉の塊をアッサリと食べきる。
「四日までといわず、ずっとやってくんないかしらね~」
そんな事をいう月夜の隣では、
「げんじつセカイをスキャンした、もうひとつのチキュ~――ミラ~ワ~ルド?」
イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「じっさいのマチやタテモノ、しぜんを24ジカンスキャンしつづけるコトでげんじつとまったくおなじも~ひとつのせかいをカソ~ク~カンにコ~チクできる!」
バ~チャル渋谷の画像を見ながら、
「5マンエンて~どのパソコンとヘッドセットがあればだれでもサンカできるよ~になるかぁ~……まずキョニュ~アバタ~つくって――」
「現実を二四時間スキャンしてるんでしょ? アンタ自身が巨乳になんないとダメなんじゃないの?」
「……げんじつでもすぐおっきくなるモン」
「仮想空間の中にもう一つの現実をつくるって、実験とかでデ~タを検証するぐらいで使い道なさそうだケド……」
「ふふん♪ すべてをときはなてばシステムをこえるコトもできんだよ! 『すべてをときはなてばならない、キョ~フも、ギシンも、フシンも、ココロをときはなて』」
背後にスキンヘッドの黒人男性を浮かべながら自信満々でそういうイブキだった。
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