ばんノ〜。

 いつものバス停にて――


「いまワダイのあつもりのバグとくしゅ~」

 イブキがゲ~ム系ニュ~スを集めたアプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「サイシンサクはね~。シンコ~フノ~とかデ~タきえるとかキリョクをねこそぎうばうケ~のバグいがいならゆるせるけどねぇ~」

 キャラ増殖や変なポ~ズで固まる笑えるバグを思い出しながら、


「レイゾ~コできがえるとかタヌキチがチュ~にうくといったバグがホ~コクされている。ほかにもアイテムぞ~しょくバグもあったが、こっちはパッチでシュ~セ~ずみ。なるほどぉ~わりとオ~ソドックスなバグばっかりだねぇ~」

 イブキがそんな事を言っている隣では、


「エアバスが機内に電子の鼻を設置?」

 月夜がテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「この電子の鼻は危険なウィルスや爆発物の微粒子を感知する機能があり、人手をかけずに安全性を向上させる事ができる。ふ〜ん……そんな便利な物があるのねぇ〜」


「これをスマホにト〜サイすればもっとあんぜんになるかも」


「ウィルス感知とかできるのかしら?」


「そこはスマホだもん! シンカしていくんだよっ‼︎」


「なにそのスマホ万能説」


「そのうちカンチだけじゃなくってジョキンもできるよ〜になるとおも〜よ」


「じゃ、動物に好かれる音や匂いだしてウチを動物まみれに――」


「それはたぶんムリかなぁ〜」

 月夜の野望を打ち砕くイブキだった。

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