　いつものバス停にて――

「あるス～パ～にあるマスクメロンが話題？　マスクメロン？？　なにかしら」

　グルメ系アプリの中にあった、そんな記事を月夜が読んでいた。

「熊本産メロンに五枚いりマスクを抱きわせて無理やりマスクメロンに？　えっ！　マスクメロンじゃなくってマスクとメロンって事？？」

　メロンにひっつけられたマスクの画像を見ながら、

「ダジャレじゃないっ!?　でも――九八〇円……マスクとメロンで一〇〇〇円以下ならお得？」

　画像の値段を見直しながら、そんな事を言っている月夜の隣では、

「ことしのナツたいさくグッズにライダ〜ベルトがあるとワダイ？」

　イブキがオモチャやゲ〜ムなどの情報を集めたアプリを見ていた。

「ネツをにがすためにベルトのバックルにファンをとりつけた――お〜ライダ〜ベルトだっ⁉︎」

「かぜのちからをつかってすずしくするんだろ〜なぁ〜。ヘンシンきの〜とかはないのかなぁ〜？」

「へんしんごもカクブのファンがついててすずし〜。ファンがチョ〜カド〜してそらとんだり」

　大富豪の鋼鉄ス〜ツのような機能が追加される。

「さいしゅ〜てきにはファンからビ〜ムでる！」

　完全にヒ〜ロ〜の変身ベルトと化す。

「そんなキノ〜がついててもいいよねぇ〜」

「そこまでハイテクならス〜ツ内にエアコンつけなさいよ」

　そう言い放つ月夜だった。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい