さんしゅのじんギ。

 いつものバス停にて――


「お~! キングゲイナ~がアクションフィギアかっ!?」

 イブキがホビ~系のニュ~スを集めたアプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「しかもカド~リョ~イキがひろくって、あのオ~プニングでダイゼッサンされたゲイナ~ダンスもさいげんカノ~っ!? お~アレできんだぁ~……」

 イブキが一世風靡したダンスを思い出しながら、


「あのメカデザインもみなれてくればカッコイイよねぇ~……さいしょはドレッドヘアのウチュ~ふくロボっ!? ってショ~ゲキだったけど、みなれてくるとねぇ~……タ~ンエ~もなれてくるし、やっぱりヒトはみためじゃないよねぇ~」

 イブキがそんな事を言っている隣では、


「老舗の牛丼チェ〜ンが創業一二一年史上最大のボリュ〜ム丼を販売っ⁉︎」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「まだ一二一年なのね〜……牛丼じたいは人類誕生から常に側にあった存在なのに……」

 そんな事を感慨深く洩らす。


「そして老舗牛丼チェ〜ンが推す――牛豚鶏をつかったスタミナ超特盛丼っ! こ、これは――っ⁉︎」

 月夜の新型スマホから神々しいオ〜ラを放つ!


「うっかり神をつくってしまったようね……向こう一〇〇〇年はこれを超える丼はでないでしょ」

 

「牛豚鶏の三種の神器をつかった丼……ぜひ食べないとっ‼︎」


「かみさまなのにたべちゃうんだねぇ〜」

 隣でそんな事を洩らすイブキだった。

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