ご~るド。

 いつものバス停にて――


「さくらんぼソフトっ!?」

 イブキが日課のソフトクリ~ム情報を漁っていると、そんな記事が目に留まった。


「フル~ツけ~はカジュ~をまぜるだけだから、なんでもソフトにできるよねぇ~。もんだいはカジュ~のヒリツでソフトのあまさをど~だすか、またはど~あまさをとめるかのドアイだよねぇ~」

 ソフトマイスタ~の表情になり、そんな事をいう。


「サト~ニシキのさくらんぼソフト。サト~さん?」

 なぜか大空に浮かぶ大仏の姿をイメ~ジしながら、


「ジロ~さんがつくったのかなぁ~?」

 そんな事を言いながら続きを読み進める。


「さっぱりしたアマさのなかにしっかりとしたさくらんぼのアジがした。アマさひかめのカジュ~おおめっぽいかんじのレビュ~かな? とりあえずみためはピンクでそこそこバエそぉ~。あとはジッショクしてからかなぁ~」

 もはやワインソムリエ並みの観察眼で画像を見ながら、そんな事をいうイブキの隣では、


「二〇一五年まで都市伝説扱いだったマックのゴ〜ルドカ〜ドを一般公募っ⁉︎」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「あれよね。五〇年間無料になるやつ」

 瞳を輝かせながら、


「今回用意された枠は一〇〇〇名。こ、これは激しい争奪戦になるわね〜」


「月夜はいかないの?」


「イギリスなのよ」


「あ〜……と〜いモンねぇ〜」


「距離はそんなに関係ないわ。牛丼がないから行けないのよ」


「そ〜ゆ〜リユ〜でいけないのっ⁉︎」

 悔しそうにそういう月夜に驚くイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る