らいとはんド。

 いつものバス停にて――


「がんばってつくったドラキュラをモチ~フにしたネイルがスシのブリにしかみえないとワダイ?」

 イブキがネイルア~ト関連の話しを中心に集められた記事のからそんなものを読んでいた。


「たしかにツメのはえぎわあたりをピンクにして……なかばからさきをチをイメ~ジするブラッドレッドにしたら……ブリだっ!」

 ネイルとブリ寿司の画像を交互に見ながら、


「でも、これすっごいがんばってつくったよねぇ~。イロあいみてればわかるよぉ~……やってるサイチュ~はすっごいイイカンジにできてるとおもってやってたけど、カンセ~してみせたらなんかベツモノにシテキされて、もうそれにしかみえなくなってくる――ネイルあるあるだよねぇ~」

 イブキがそんな事を言っている隣では、


「右手から無限に出せたら嬉しい物?」

 月夜がそんな記事を読んでいた。


「そんなん一億人中全員が牛丼って答えるわよ」


「え〜! そっかなぁ〜?」


「牛丼が無限に出てくんのよっ! もうこの言葉だけドキドキするのにそれを望まない人がいるハズないじゃないっ‼︎」

 恋する乙女のような表情でそういう月夜。


「ん〜……メロンそれを〜ダとか」


「え〜! なんか手がベタベタしそ〜」


「ギュ〜ドンもアブラでベタベタしそ〜だよ」


「お金とかなら汎用性は高そうね〜」


「ニセサツあつかいになっちゃうとこまるから、きんとかサキンは?」


「それも換金が面倒じゃない?」


「ん〜……牛丼かしらね〜」


「む〜……メロンソ〜ダかなぁ〜」

 結局、そこに戻ってくる二人だった。

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