かツ。
いつものバス停にて――
「そ~いえば受験シ~ズンかぁ~……」
月夜がなぜかグルメ系アプリを見ながら、そんな声を洩らす。
「ん? 月夜のシンロってフ~ドファイタ~かゴリラかビックフットでしょ?」
「なんなのよその謎進路。受験シ~ズンになるとカツが流行りだすのよ」
「カツ?」
「そそ。弁当でもカツにいれたり、カツ関係を強引にいれてくんのよね~」
コンビニ弁当の受験生応援なんとかシリ~ズの画像を見せながら、
「へ、へェ~……」
Gディフ〇ンサ~に乗ったキャラをイメ~ジしていたイブキは画像に目をやる。
「カツラ~メンとか見た事」
「カツラはいってんのっ!?」
「カツよっ! ラ~メンの上に『デンっ!』とジュ~シ~なカツがのってんのよっ!!」
「それもスッゴイね。コロモとかとれないのかなぁ~?」
「ウチも画像でしか見た事ないから詳細はわからないわ」
「そ~なんだぁ~」
「でも、これは一つの指針よね! いつかカツのはいった中華まん『カツまん』や牛丼の上に――」
「のっけちゃうのっ!? べつべつのはほ~がいいよ! イブキさんそんなモノでてきてもうえのカツだけべつのおサラにうつしてべつべつにたべるよっ!」
「なんでも挑戦する事はいいのよ。一度――一回だけでいいからやってみたいわカツ牛丼! 牛と豚のまさに夢の共闘」
「そっかなぁ~……イブキさんははじめてでもわけるかなぁ~……」
月夜の願望を全否定するイブキだった。
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