たたかうだいと〜りョ〜。

 いつものバス停にて――


「大統領殺害を予告した男性逮捕?」

 月夜がそんな記事を読んでいた。


「八日にホワイトハウスの大統領警護官がパトロ~ルをしていたトコロ、フロリダ在住の男性が近づき「大統領を殺すためにやってきた、ナイフを持っている」と言い取り押さえされた? なんでそんな事言っちゃったのかしら? しかも警護の人に」


「取り押さえされ身体検査をしたところ刃渡り三、五インチの刃物が発見され、ただちに拘束された……この人なにしにきただろ?」

 記事を読みながら、そんな感想を洩らす月夜。


「それにナイフでおそってもトランプさんならカウンタ~パンチされちゃいそ~だよねぇ~」

 イブキもそういって口を挟んでくる。


「も〜ちょっとちかづくとかがんばればよかったのに……このヒトにはメタルギアをやらせないとっ!」


「まあ、成功しなかったからよかったんだケド……なんで警備の人に自己申告?」


「じつはヨ〜ド〜だったとか?」


「そんな可能性考えちゃうわよね〜」


「でも、ジャック・バウア〜みたいなヒトがソシしてコ〜ヒョ〜されてないだけとか……」


「トランプさんオ〜プンだからTwitterで言っちゃそうね」


「でも、どんなアンサツシャがきてもハンバ〜ガ〜かじりながらプレジデントパンチでなんとかしちゃいそ〜だよねぇ〜」

 推理物で出てくる影犯人をフルボッコにしてる金髪大統領をイメ〜ジしながら、そういうイブキだった。

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