りんごあメ。

 いつものバス停にて――


「コンビニの新商品がおいし~と話題?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「とけコロとあふれメンチ? とろけるような具材を使ったコロッケとジュワっとス~プがあふれだすメンチカツ――なんかおいし~そ~ね~」

 画像を見ながら、そんな声を洩らす月夜。


「記事のレヴュ~もいいし、一度食べてみないとね~」

 高評価の記事を読みながら、そんな事を言っている月夜の隣では、


「ん~……おまつりとかでうってるリンゴアメのおいし~たべかた?」

 イブキがそんな記事を読んでいた。


「う~みゅ……キノ~はタコヤキおいし~たべかただったけど、けっきょくフツ~にたべるのがイッチバンってけつろんだったんだけどなぁ~……」

 そんな事を言いながら続きを読み進める。


「おまつりだとたまにはいってないときあるしね。タコヤキのタコ、それでもおいし~し、たまにはナシもいいかなぁ~っておもっちゃうのがフシギ。リンゴアメもきっとおなじよ~なはなしだよねぇ~」

 そんな事を言いながら、続きを読み進めると、


「いえにもってかえって――いえでやるんだっ!? なんいどあがるよぉ~」


「やりかたはリンゴアメをレ~ゾ~コでひやしたあとにきってたべる……」

 リンゴアメの画像を見ながら、


「こ、これはいいかも?」


「アンタ。リンゴアメ3つ買ってなかった?」


「うん。すぐたべるやつと、あとでたべるやつと、かえりみちにたべるやつ。こんどからイエでたべるやつよ~に4コにしないとねぇ~」

 屋台モノに目がないイブキだった。

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