なりたいらんきんグ。

 いつものバス停にて――


「マンドラゴラが三年連続で開花っ!?」

 月夜がなぜかそんな記事を読んでいた。


「これってアレよね? ファンタジ~とかでよくでてくる引き抜いたら根っこが人の形してて叫び声を聞いたら死んじゃうってゆ~……」

 そんな事を言いながら、続きを読み進める。


「兵庫にあるファ~ムパ~ク――そんなトコにあんだっ!? 処刑場とかじゃないんだっ? 日本国内の話しだったし」

 ひとしきり驚いた後に、


「マンドラゴラはナス科マンドラゴラ属で――ナスの仲間なのね~」

 きれいな紫をしたナスをイメ~ジしながら、


「地中海沿岸地方原産で根はヒトの形をしており幻覚などをひこおこる強い神経毒がある。あぁ……やっぱりそ~ゆ~のあるのね~? でも、引き抜くと死ぬってどこからきたのかしら? まさか昔の人が引き抜いた根っこをムシャムシャしたのかしら?」

 月夜は毛皮をきた原始人が草を引っこ抜いてムシャムシャ食べる様をイメ~ジしている隣では、


「だんしショ~ガクセ~がなりたいショクギョ~がカオス?」

 イブキがそんなタイトルの記事を読んでいた。


「だんしショ~ガクセ~だモンねぇ~。まえはユ~チュ~バ~だっけ? そのときはやってるのがわかるよねぇ~?」

 そんな事を言いながら続きを読み進める。


「6イが『しんせかいのカミ』おなじく6イで『ハンタ~』? こ、これは……ハンタ~でモンスタ~ハンタ~なのかマンガのハンタ~なのか? イヒョ~ついていまなりたいヒトがほとんどいないリョ~シさんなのか? う~みゅ……」


「それで5イに『プリキュア』? だんしショ~ガクセ~だよね? う~みゅ~……」


「4イ『ジョ~ノウチ』……ジョ~ノウチっ!? 3イは『デュエリスト』だし、ここ2ついっしょかなぁ~?」


「2イは『スタンドつかい』っ! はやってるマンガがわかるよねぇ~」


「いっちばんは――『キサツタイ』。なるほど、なるほど。はやってるモンねぇ~」


「全部、職業じゃないわよね?」

 隣で日本を将来を心配する月夜だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る