くりすまス。

 いつものバス停にて――


「プレステ5のハンバイビとカカクがリュ〜ジュツ?」

 イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ライネンの12ガツ4か……そっかぁ〜……4もあとイチネンでシュ〜リョ〜かぁ〜……3もまだまだゲンエキでいけそ〜なんだけどなぁ〜」

 二台の黒いゲ〜ム機を思い出しながら、


「カカクは――69800エンっ⁉︎ た、たかいっ⁉︎」


「スマホの10マンエンとっぱもビックリしたけど、ゲ〜ムきのコ〜ガクかもビックリだよねぇ〜。スペックかんがえると、これでもやすいのかなぁ〜? しょきロットかうかはソフトしだいかなぁ〜? プレステシリ〜ズの1〜4ぜんぶのゴカンセ〜あったら7マンエンでもそくかうっ!」

 イブキがそんな風に言っている隣では、


「ふ〜ん……あの家具のお店がクリスマスフェアか〜」

 グルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ロ〜ストビ〜フに……」

 新メニュ〜の画像を見ながら、


「ロ〜ストポ〜ク? へぇ〜……豚もあるのね〜。次は当然アレよね。ここといえばザリガ――」


「ロブスタ〜とロ〜ストビ〜フのセットかぁ〜」

 横から月夜のスマホ画面を覗きこんだイブキがそう言う。


「なんでザリガニじゃなくってロブスタ〜なのかしら?」


「そっちのがなんとなくコ〜キュ〜っぽいからじゃない?」

 ザリガニっぽいロブスタ〜の画像を見ながら、そういう月夜だった。

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