うるとラ。

 いつものバス停にて――


「やきつきポ〜クソテ〜にカットステ〜キ重か〜……」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「こ〜ゆ〜販促ポスタ〜でよくどっち?とか書いてあるケド、両方食べればいいと思う」

 割とボリュ〜ムのある両画像を見ながら、


「食べてるときにアッチは――とか思うぐらいなら、いっそ二つとも頼んで食べちゃえ、へ〜きよ意外とがんばれば入るから」

 誰に向けてか、そんな事を言っている月夜の隣では、


「ポテトのウルトラまんがもりっ⁉︎」

 イブキがファ〜ストフーるど店の新メニュ〜を見ながら、


「しかも、どのサイズも560エン……」


「その金額なら普通にセット食べられるじゃない」


「さいじょ〜までもりにもったポテト――ツ〜ジョ〜1240エンも540エンにっ⁉︎ これは2ついくしかないよねぇーる」

 髪の容器に盛られたポテト山画像を見ながら、


「アンタ。量より質って言ってなかった?」


「ポテトはジカンけ〜かによってアジがかわるからっ! アツアツサクサクのできたて――おいし〜よねぇ〜。ちょっとジカンたってシナシナになったやつも――おいし〜よねぇ〜」


「……ただいっぱい食べたいだけじゃない」

 そういって呆れる月夜だった。

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