ち~ズ。

 いつものバス停にて――


「アイボにエサをあたえるキノ~かぁ~」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「いままでホネがたのオモチャがハンバイされたコトはあったけど、ジッサイにたべてくれる(?)のはこんかいがハツ。ARをつかって――う~みゅ……ARならジッサイにたべるのとはちょっとちがうよ~なぁ~?」

 記事を読みながら、そんな声を洩らす。


「べつうりのごはんボウルにARでエサをト~エ~するとアイボがたべてくれる。これはやってみたいなぁ~」

 ロボット犬が写った画像を見ながら、


「なお、たべないときはサイキド~してください……」

 記事を読んでいるイブキの隣では、


「レストランがついてる家具屋さんでチ〜ズフェア?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ダブルダブルドッグ美味しそ〜」

 二本のフランクがのったホットドッグにチ〜ズのかかった画像を見ながら、


「あとはナチョスにチ〜ズかかったのとかデザ〜ト……」


「チ〜ズス〜プとかポテトもよさそ〜だよ」

 スマホ画像を見たイブキがそう言ってくる。


「でも、アレがないわね〜」

 メニュ〜を見ながら、そんな事をいう月夜。


「あれ?」


「ザリガニ! なんでチ〜ズザリガニがないのかしら?」


「……あわないからじゃない?」

 月夜の言葉にそう返すイブキだった。

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