うきまス。
いつものバス停にて――
「食べラ~メンマ牛丼?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「う~ん……余計なトッピングだと思うケド……牛丼をさらなる高みに押し上げたいっ! と思うその姿勢はいいわよね~」
牛丼チェ~ンの新メニュ~を見ながらそんな事を言っていると、画像が読み込まれ。
「上にメンマとラ~油かかってる感じかしら? 混ぜて食べるのかな? タマゴを追加すれば辛さもマイルドになるし、良さそうかも?」
そんな事を言っている月夜の隣では、
「ハンドスピナ〜がチョ〜ゼツしんか?」
イブキがそんな記事を読んでいた。
「ちょっと、まえにイッシュンはやったよねぇ〜。あのまわすやつ――もうあのカイテンよくみたいなスガタでとばないとフッカツはできないとおもう」
そんな事を言いながら続きを読み進める。
「こんどのハンドスピナ〜は――とぶ――とぶっ⁉︎ ホントにとんじゃったっ⁉︎」
紹介動画が読み込まれ、
「ほ、ほんとにとんでるっ!」
プロペラのような形から丸い円盤の形へと変わった物を見ながら、
「このハンドスピナ〜にはバッテリ〜、ジャイロスコ〜プ、モ〜タ〜、コントロ〜ルチップがナイゾ〜されており――も〜なんかベツモノだよね」
「1コ6500エン……かっとこ」
「いやいや。いらないでしょ!」
即決に月夜が口を挟む。
「だって、とぶんだよっ!」
イブキは両手を翼のようの広げて。
「前みたいに五分で飽きるわよ」
「でも、とぶんだよっ‼︎」
より一層、言い切る。
「……なにその、飽くなき空への挑戦は?」
イブキの熱気に呆れ顔でそういう月夜だった。
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