あとらス。
いつものバス停にて――
「まいにちヒトリにあたる、きょだいチロルクッションっ⁉︎」
イブキがスィ〜ツ系の話題を集めた記事の中から、そんなモノを発見する。
「たてよこともに150センチ、おもさは30キロ――イブキさんならジュ〜ブンなお〜きさかなぁ〜……」
そう言いながら続きを読み進める。
「40シュ〜ネンをキネンしてまいにちヒトリに40ニチカンじっし――ずっとやってくれないかなぁ〜?」
「あっ! コ〜ヒ〜のやつしかないんだぁ〜……う〜……ミルクがいいんだけどなぁ〜……」
イブキがそんな注文を口にする隣では、
「人類が駆逐される日は近いっ⁉︎ 最新ロボットの驚異的な身体能力っ⁉︎」
月夜がテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「そんなに凄いのかしら?」
そう言いながら読み込まれた動画内では――
重そうな金属ボディを感じさせない柔軟でダイナミクスな動き――逆立ちからの前転、横回転のジャンピングなどバレエのような華麗さで体操選手のようなダイナミックな動きをする。
「現時点でパフォ〜マンス成功率は八割。武器もってこんな動きされたら人類はどうしようもないわね〜」
その身体能力を素直にそう評す月夜に、
「ダイジョブ、ダイジョブ。まだアタマのほ〜がこんなんだから」
そう言いながら、
「なにこれ? カロリ〜測定アプリ??」
「そそ。スマホのカメラでとったガゾ〜をAIがブンセキしてカロリ〜け〜さんしてくれるの」
「へぇ〜……そう聞くと便利そうだケド?」
「これがポンコツちゃんなんだよねぇ〜。ほら」
そういってある画像と出す。
「豚骨ラ〜メン――と、トマト? そんなの入ってないわよ」
「このレンゲっぽいやつとネギをあせてみてよ」
「あ〜……そ〜言われてみれば……見えないなくも……?」
「こんなんがズノ〜だからまだまだへ〜キだよ。きっと月夜とゴリラのみわけもできないよ」
「そ〜ね。ドラム缶とアンタの見分けもできないわね」
そう言い合う二人だった。
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