2020までニ。

いつものバス停にて――


「う〜ん……ポテチの販売は九月ごろかぁ〜……今年の夏はポテチなしの夏になるんだな〜」

月夜が少し寂しげにそんな事を呟く。


「まあプリングルスがあるからど〜にかなんてんだけどね」

イブキが縦長の缶型からポテトチップを取り出しながら、


「ウチとしては大袋が正義だし、プリングルスも一メ〜トルぐらい長いやつでないのかな〜」

月夜がそんな無茶な事を言っていると、


「おっ! ト〜キョ〜ごりんのセ〜カをそらとぶクルマでつけるっ⁉︎」

イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事に瞳を輝かせた!


「いいよね〜こ〜ゆ〜はなし」

イブキが某大手自動車メ〜カ〜が空飛ぶ車の開発を2020年まで完成させるといった内容の記事を見ながら、


「はやくかないかな〜」


「そんな先の事よりもウチはポテチの再販される九月が待ち遠しい」

ポテチの大袋画像を見ながら、そんな事を言う月夜だった。

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