とらうま。

 いつものバス停にて――


「マックでラ~メン売ってるトコがあるっ!?」

 月夜がグルメ系ニュ~スの中にあった、そんな異色の記事に飛びつく!


「ホントだっ!? しっかりとナルトに海苔や玉子まで入ってるっ!!」

 画像を見た月夜が予想以上のシッカリとしたラ~メンっぷりに驚く。


「もっとインスタントっぽいの想像してたんだケドなぁ~……ええ~っと……現地ハワイでは『サイミン』とよばれ――ハワイっ!? 遠いなぁ~……無理だな……」

 と、月夜が落ち込んでいる隣では、


「トラウマになってるゲ~ムシ~ンかぁ~……」

 イブキがなにかの記事を読みながら、そんな事を洩らす。


「イブキさんはそ~ゆ~のないかな~……月夜はなんかある?」

 イブキの問いかけに、


「ウチ? ウチはほら、小学生の時にアンタの家でやらされたバイオなんとかって洋館から脱出やつ――」


「あ~……ありがちだね~」


「ありがちって……ホント怖かったんだからっ!」


「え~! バイオ1なんてナンイドもやさし~し、グラもカクッカクだからあんましこわくないじゃん!!」


「そんな事なかったよっ! いきなり食べてるし、振り向くと口真っ赤だし、倒してもちょっと時間経つとパワ~アップして起き上がってくるし」


「あ~リメイクのほ~やらせたんだっけ? そ~いえばトチュ~でコ~タイして」


「うん」


「あっ!」

 イブキがなにかを思い出したような表情になり、


「月夜がしがみついたままバイオやっててムネがあたってて、そのさのおおきさをおもいしったのがイブキさんのトラウマかも」

 そういって少し落ち込むイブキだった。

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