とくちょ~
いつものバス停にて――
「ふ~ん……イカ焼きって関西の方じゃ、イカ入りお好み焼きの事を指す場合もあるんだぁ~」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に感心の声を洩らす。
「ウチがイカ焼きって聞くと、お祭りとかの屋台でジュ~ジュ~焼かれてるイカの丸ごと焼きの事だケドなぁ~……おいし~のよねアレ。醤油で味付けされただけなのについつい五本とか食べちゃうのよね~」
月夜がそんな事を言っている隣では、
「オトコのヒトがコエをかけにくいトクチョ~かぁ~……」
イブキがそんな如何わしい記事を読んでいた。
「まずは~エガオがない。これはイブキさんにはあてはまらないなぁ~」
にぱっと笑いながらそんな事を言う。
「いっぴきオ~カミでゼンシンからはなしかけるなオ~ラをだしてる……う~みゅ、これもないな。イブキさんのやわらかなオ~ラはイヌネコもよってくるレベルだしっ!」
自信満々にそんな事を言いながら続きを読む。
「メイクやファッションがハデ? イブキさんもハデけ~にできるけど、ウケわるかったからなぁ~……すっごいメイクおぼえてもイブキさんバ~アイはしてるかしてないかわっかんないテ~ドがイチバンインショ~いいんだよね~……やっぱしウケわるいんだ。きをつけよっと」
「つぎは~っと、ビジンすぎてはなしかけづらい? これだっ! そっか~、これだったか~これならシカタないなぁ~」
「そ~やってアホな事ばっか言ってるから話しかけられないんじゃない?」
そういって冷や水をぶっかける月夜だった。
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