ほら~
いつものバス停にて――
「ついに……ついに……きた……」
イブキがスマホ片手にそう呟くと『さ~』っと一陣の風が通り過ぎる。
「ムジンのセント~ヨ~AIがレキセンのク~グンパイロットにアッショ~……ついに……ついにキカイはジンルイをこえた……イブキさんはこのひのコトをわすれない……」
「――忘れないはいいケド、その前に今日は何月何日?」
隣で『おそ〇さん』舞台化、同じ顔の俳優を6人集められるのかっ!? といった記事を読んでいた月夜がそう言ってくる。
「えっ! う、う~ん……ろ、ろくがつの……」
「ブ~! 7月2日」
「だって! セント~においてジンルイはキカイにかてなくなちゃったんだよっ!」
「大丈夫、大丈夫。そ~ゆ~のはUSAの方々がなんとかするから――いま流行りのゾンビ物だって日本じゃ火葬だし、そこまで深刻になんないでしょ」
「いまはやりって……ゾンビものはケッコ~むかしからずっとニンキだよ」
「とにかくゾンビはダメ!」
月夜が腕で『✖』を作りながら、
「あれ? ぶつりコ~ゲキがユ~コ~ならダイジョブっていってなかったっけ?」
「う~ん……さいきんワラワラでてくるやつも苦手かもって気が付いたの」
そう言いつつも毛布にくるまってホラ~映画を見るのが趣味の月夜だった。
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