ま~ずわ~く。

 いつものバス停にて――


「う~みゅ……ケッキョク、バイオ7のエンディングはあれだけっぽいのかぁ~……PTのときみたいにベツル~トないのかなってケンショ~しまくってたヒトたちいたのになぁ~……おなじゲ~ムをあいするモノとして『おつかれさま』っていってあげたい」

 イブキが万感の念を籠めて、そう呟く。


「う~ん……う~ん……ヤバイよ~ヤバイよ~」

 そんなどこかのリアクション芸人のような事を言いながら、せわしなくスマホをいじっている月夜。


「もうすぐ夏コミなのにっ! ぜんぜん――ぜんっぜんっ!! お金がない」

 本当に切羽詰った声で必死に求人アプリでアルバイトを探す。


「月夜、月夜~」


「なにっ? アンタの紹介するアルバイトの話しなら聞かないわよっ!!」


「えぇ~! そんなコトいあないできいてよ~」

 イブキが母親に駄々をこねる子供のように月夜の腕を引っ張りながら、


「いたたたた――わかった、わかったらから引っ張らないでよっ! 腕が抜けるっ!!」


「んむ~。さいしょから、そ~してればいいんだよ」

 イブキがドヤ顔でそういいながら月夜の腕から手を離す。


「――で、なんなの?」


「NASAがね~」


「いきなし、聞く気なくなったわ」


「まあ、そ~いわずに、NASAがね、カセ~ではたらいてくれるヒトボシュ~してんだって! でね、でね――月夜がカセ~でみつけたモノをドクミするかかりになれば」


「火星に食べ物あるのかな?」


「ほら、カセ~じんタコヤキとか――」


「……いないと思う」

 そう返してアルバイト探しに戻る月夜だった。

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