ぞ〜ぜ〜
いつものバス停にて――
「う〜ん……」
イブキがいつになく難しい表情をしながら、スマホ画面を見つめている。
「……」
月夜はまた父親とゲ〜ムも取り合いでもしたのかと、見当をつけてグルメ系ニュ〜スを見直すと、
「シュショ〜さみっとごにゾ〜ゼ〜えんきをハッピョ〜かぁ〜」
意味がわかってるのかいないのか、難しい表情のまま洩らす。
「……アンタ、意味わかってんの?」
月夜が物凄い胡散臭いモノを見る様な視線で、
「わかってるよ。ゾ〜ゼ〜……」
「ちなみになにが上がるのか知ってる?」
「もちりん」
「もちりん?」
「もちろん、ちゃんと、りかいしてるよ、うんうん――カシラモジだけとってネ」
「それだと『もちりう』に「こまかいコトはい〜のっ!」」
強引に誤魔化された後に、
「それで、なんの税金が上がんの?」
「……ね、ねんぐ……かな?」
月夜は一つため息をした後に、グルメ系ニュ〜スを見始めるのだった。
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