うま。
いつものバス停にて――
「マックシェイクに新フレ〜バ〜? 甘夏みかん味
――ね〜……なかなか良さそう」
月夜がグルメ系ニュ〜スにあったそんな記事を見ながら、
「なんか、もっと肉肉した話題なのかなぁ〜そろそろウナギもいいよね〜」
そんな事を言いながら、
「おっ! すき家でマ〜ボ〜ナス牛丼っ!」
そう声を上げる月夜にロト――伝説の剣っぽい爪楊枝が突きつけられる。
「月夜……ワダイにするならこっちのスタバ『ストロベリ〜ディライトフラペチ〜ノ』でしょ!」
イブキがそう力説しながら伝説の剣型楊枝を上下に動かす。
「んぐっ! はっで、ほ〜がないでしょ。ウヒはオニクしかキョ〜ミないもん」
伝説の剣の先っちょ刺さった唐揚げをパクッと口に入れた後、そんな事を言う月夜。
「イブキさんのホイミからあげたべないでよっ!」
「だって、差し出されただモン」
月夜はイタズラっ子っぽく笑いながら油でテカっる桜色の唇をぺろっと舐めとる。
「へぇ〜……月夜って、めのまえにだされたらなんでもクチにいれちゃうんだぁ〜」
「そ〜いわれると、なんかイヤね……」
心底嫌そうな表情で自身を守る様に腕を身体に巻きつけながら、
「うんとさ……」
イブキがなにかを思い付いたように口を開く。
「月夜のめのまえにオニクをぶらさげると、すっごいスピ~ドではしりそ~だなぁ~……」
「ウチは馬じゃないからっ!」
そう叫ぶ月夜だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます