しゅっぴん。
いつものバス停にて――
「あ~……キノ~のサ~ティワンすごかったなぁ~……エスカレ~タ~つたってしたのカイまでつづいてたモン」
イブキが昨日の行列を思い出しながら、呟く。
「またやってくれないかなぁ~……。あっ! でもまたやると、あのギョ~レツにまたならばないといけないのかぁ~」
複雑な表情でそう言っているイブキの隣で、
「イギリスの首相がオ~クションにシュッピンされるっ!?」
月夜が一般ニュ~スを読んでいると、そんな記事が目についた。
「シュショ〜ってうれるの?」
「売れる売れないじゃなくて、たぶんブラックジョ〜クの類いだと思う……たぶん」
「ふ〜ん……ねね、しょ〜ヒンせつめ〜にはなんてかいてあるの?」
少し興味をもったのかそう聞いてくるイブキ。
「ええ〜っと……箱、取り扱い説明書なし」
「なんかゲ〜ムソフトみたい」
「出品者は発送する気力もないから表記の住所まで取りにきて――だって」
「ふ~ん……月夜もゴハンいっぱいたべるからカゾクのヒトからシュッピンされてたりしてね」
「アンタこそゲ~ムばっかりしてるから、こっそりと出品されてるかもよ?」
「……………………………………」
無言でオ~クションサイトをエゴサ~チする二人だった。
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