あいこん。
いつものバス停にて――
「さぁ〜て……今週のワンピとハイキュ〜はっと……おっ! ハンタ〜ハンタ〜のってるっ⁉︎」
月夜が人気少年誌を広げながら、
「あれ? なんかスマホぬれてる」
イブキがそんな事を言いながら、取り出したハンカチでスマホ画面を『きゅきゅ』拭う。
「あれ? とれない……」
「あ〜……そのLINEのアイコンの水滴は絵だからとれないよ」
「そなのっ⁉︎」
月夜の指摘にマジマジと画面を見つめるイブキ。
「ホントだっ⁉︎ よくみたらアイコンがハッパみたいなモノにかわってるっ⁉︎」
「その葉っぱのスジもなんか画面のヒビみたいにみえるって不評みたいよ」
「へェ〜」
「まあ――今月の25日までみたいだケド……」
そう言いながら少年誌を閉じる月夜だった。
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