で〜と。

 いつものバス停にて――


「あっ! スタバのゲンテ~まだたべてないや……」

 イブキが色とりどりのスィ~ツが並んだ、春商品を見ながら洩らす。


「食べる? 飲むも間違いじゃないの?」


「え~! だってクリ~ムのってるし、スプ~ンつかうし、たべるってかんじのがあってるきがしない?」


「う~ん……そ~いわれてみればそ~ね……」

 月夜もたっぷりと乗せられたクリ~ムを想像しながら同意する。


「このアプリコットってのまだのんでないから、いかなきゃ! カヨ~びまでしかやってないし」


「ウチは――このハンバ〜グを天ぷらにしちゃったミニハンバ〜グ丼が食べたいなぁ〜」

そう言いながら、月夜は女子感ゼロのハンバ〜グ天ぷらがのった丼の画像を見せる。


「月夜といっしょにいると、カレシとデ〜トするときってこんなかんじなのかな〜っておもうときがあるよ」

イブキが自分のスマホ画面に写ったスィーツと月夜のスマホ画面の天丼を見比べて、そう言うのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る