はるやすみが……
いつものバス停にて――
「はるやすみが……おわ……ちゃ……う……」
イブキが道に落ちていた桜の花びらを指先でもてあそびながら、悲しげに洩らす。
「新学期始まるからね〜」
と、他人事のように応じる月夜。
「おかしいとおもわないっ?」
突然、そんな事を言いながら詰め寄ってくるイブキに対して、
「た、確かに……」
「そ〜でしょ!」
月夜の答えに満足気な表情を浮かべる。
「アンタはど〜みても高校3年生に見えないモンね! ホント不思議〜」
「ちがうよっ‼︎」
イブキが両手を上げて叫ぶ!
「イブキさんたちもコトシはジュケンセ〜」
腕組みをしながら、
「ほう……」
いつもと違う様子に月夜も釣られて真剣な表情をする。
「でも、まだジュケンセ〜とゆ〜ジッカンがないんだよ」
そう呟きながら『うんうん』頷き。
「そこでジッカンできたヒトからト〜コ〜をするとゆ〜のはど〜かな?」
「そんなのダメに決まってんじゃない」
「だよね〜」
イブキが『わかってた』とゆう表情で言う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます