しんでれら。
いつものバス停にて――
「オトコのヒトにモテるにはコレっ! 『シンデレラたいじゅ~』をイシキしよ~?」
イブキがそんな如何わしい記事を読んでいる。
「ふぬふぬ……シンチョ~×シンチョ~したあとに×20して……うんっと……そのあとにもっかい0.9×して……」
イブキが胸ポッケにスマホいれ、なぜか両手の指を折りつつ呟く。
「月夜、月夜」
指を折っていたイブキは胸ポッケからスマホを出して計算機アプリを起動させ月夜へと呼びかける。
「イヤよ」
片手の平をを押し出してキッパリっと言い切る月夜。
「まだ、なんにもいってないじゃん!」
「その流れからいってウチの体重を聞いて計算するつもりでしょ」
「うっ! ち、ちがうモン!!」
「じゃ、その計算機はなにに使うのよ?」
「こ、これはぁ……」
イブキは『つぃ~っと』視線を反らしながら、
「これは?」
「つ、月夜にイブキさんのシンデレラたいじゅ~をケ~サンしてもらおっかなぁ~って」
「わっかたわ」
そういってイブキのスマホを受け取る月夜。
「――で、身長いくつ?」
「178センチ~(ヨテ~)」
「うわぁ! ウチよりもおっき~」
イブキの頭をポンポンと上から叩きながら、そう流す月夜だった。
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