じゅ〜げきせん。

 いつものバス停にて――


「やだぁ……これ、ちょっと欲しいかも」

月夜がなにかの画像を見ながら、そんな事を呟く。


「カプセルトイのプリン隊かぁ〜」

そう言いながら、頭がプリンの兵隊フィギアを見る。伏せ撃ちの状態でライフルを構え吹き出しに『食べたら撃つ』と書かれている。


「これをプリンの上にのっけといたら、さすがに食べらんないでしょ!」

そんな事を言いながら笑顔を浮かべる月夜。


「まちなかでFPSができるスマホアプリっ⁉︎」

イブキがなんかおもしろいスマホアプリないかなぁ〜と探していたトコそんな情報を見つけた。


「ふむふむ……きほんはレーザータグといっしょなのかぁ〜」


「ねぇ――」


「ん?」

唐突に話しかけられキョトンとするイブキ。


「レーザータグってなんなの?」

 月夜が『?』と疑問符を頭上に浮かべながら、


「う~ん……なんてセツメ~すればいいかなぁ……」

 イブキが腕組みしながら考え込む。


「Dusterってゆ~1マンエンぐらいのレ~ザ~のでるテッポ~をかって、うちあうスポ~ツだよ! くらいヘヤでやるとね。あざやかなレ~ザ~コ~センがみえて、まるでエ~ガのせかいにいるみたいなかんじなるんだよっ!!」


「へぇ~……」


「でねでね。このあたらし~やつはスマホにインセプタ~ってキカイつけるだけでフィ~ルドもイチジョ~ホ~でセ~ゲンできるし、かんたんにはじめられんだって! セッテ~もふたつのセ~リョクがたたかってるってセッテ~でインスト~ルしてるヒトがちかくにいて、そのヒトがてきセ~リョクだったらいきなりはじまるみたい」


「ふ~ん……じゃ、いきなりアンタに盾にさせる日がくるかもしんないんだ……」

 月夜が半眼でイブキを見ると、


「ダイジョブ! レ~ザ~はムガイだし! それに――月夜ならリッパなタテになれるからジシンもってよっ!」

 と、全力で見当違いな事を言うイブキだった。

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