きのことたけのこ。
いつものバス停にて――
「アンドロイドばんのカンコレはゼンデ〜タひきつぎかぁ〜……いいなぁ〜……ジュギョ〜ちゅ〜にこっそりエンセ〜とかだせばシゲンかでげるし……」
イブキが学生にあるまじき事を呟きながら、先を読み進める。
「プレステのVRもあきぐらいにはんばいヨテ〜なんだ! いくらぐらいになるんだろ〜? もう、いろいろガクセ〜のフトコロぐあいをコウリョして5000エンとかしてくんないかなぁ〜……おと〜さんのセ〜シュンじだいみたいに、イダイなゲ〜ムメ〜カ〜だったセガがハ〜ドげんかわれでウルみたいなぁ〜……」
惜しい人を亡くしたといった雰囲気でそんな事を言うイブキ。
「ねぇ」
月夜がスマホをイジりながら、
「見てよ。スシロ~が『たけのこの里のイチゴまっちゃパフェ』販売だって。アンタこの前の『きのこの山モンブランパフェ』好きだったでしょ? これもいいじゃない」
さして興味なさそうにイブキにそう言うと、たけのこの里がのっかたイチゴパフェの画像を見せる。
「ふっふっふっふっふっふ――わかってないな~」
イブキは一指し指を立て左右に振りながら、
「うわっ! なんか、そのリアクション腹立つっ!!」
「キノコにとってタケノコはてきでしかないんだよっ! サ~ビスかいしハントシできえた――キノコこれくしょんもてきはタケノコだったんだよ!!」
「じゃ、食べないの?」
「もちろんたべるよっ!」
むふ~と鼻息荒く言い切るイブキ。
「敵じゃないの?」
「イブキさんはね~キノコのミカタだけど……イチゴのミカタでもあるんだよ!」
「はぁ? そ~ですか……」
呆れ顔でそう納得したフリで流す月夜だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます