ちゅ~かまんばんの~せつ。

雪が降り注ぐいつものバス停にて――


「う〜さむさむさみ――」

ガチガチと上下の歯をリズミカルに打ち鳴らしながら白い息とともに言う月夜。


「ゆきふってんだから、もっといっぱいきてこればいいのにぃ〜」

こちらは学校指定のコ〜トに真っ白なマフラ〜で口元まで覆って、手にも真っ白な手袋、ニ〜ソにブ〜ツ、頭にはちょこんとニット帽という完全防寒具姿のイブキ。


「う、ウチもそ、そ〜おもったケド……」

月夜は両手で肩から上腕の辺りを摩りながら、


「か、カレ〜まんたべればへへ、へ〜きかなって」


「なにっ⁉︎ そのチュ〜カマンばんの〜せつ⁉︎」


「かかかかかか、カレ~マンのおおおおおお、おいし~たた食べ方は、ててて、ティ~シャツにショ~パンで雪の中でたべる事なのょ」

 月夜はスカ~トから伸びる両脚のフトモモ同士を擦り合わせながらそんな事を言ってくる。


「だ、だだからちょっとここコンビニ行ってくる」

 言い終る前にダ~っと走り去る月夜。


「……あんな、さむそ~になるんだったらおいし~たべかたにこだわんないなぁ~……イブキさんは」

 戻ってきた月夜は体中に貼るカイロが付いて、ホっクホックのカレ~マンを食べていました。

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