せ~きのだいはっけん!

 いつものバス停にて――


「ロ~ソンのしんさくド~ナッツはイチゴまつりかぁ~……おぉ! ココアもちょっとパワ~アップすんだぁ!! これはあわせてアマイものまつりしなきゃ!!!」

 イブキが男が見たら胸やけしそ~な商品のラインナップを見ながらテンションを上げる。


「ふ~ん……日本の理研が113番目の元素発見! 化学史に残る大発見かぁ~……ウチが薄い本買ってる間にもがんばってる人達はいるんだなぁ~」


「ね~ね~。それってスゴイの?」


「すごいんじゃない? 記事読んでもチンプンカンプンだケド……」


「それオ~ヨ~したらイブキさんのムネおっきくできるかな?」


「はぁ~……いい? イブキ」

 月夜はまるで小さい子に言い聞かせるように、


「イブキを巨乳にするのは今の地球の技術――ううん、例え恒星間航行能力を持つ宇宙人でもムリなのよ」


「そんなコトないもんっ!」

 月夜の言葉に涙目でそう否定するイブキだった。

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