にゅ~りょく。
いつものバス停にて――
「ふ~ん……どんべぇをおいしくする一手間かぁ~……」
月夜がいつも通りグルメ系ニュ~スを見ている。
「ふむふむ……カップにお湯をいれて、規定のとこまでいれたら耐熱容器に移し替えて電子レンジで3分チンするだけで生麺のような感覚になるかぁ~。麺が透明になりツルツルの喉越し、ス~プをふくんで食べたときにジュワっとでる感じかぁ~……じゅるり」
目を細めながら、ヨダレを垂らして幸せそうな表情の月夜。
「ねね――」
イブキがなにかを見つけたのか、嬉々とした感じで話しかけてくる。
「ん~?」
月夜が締まりのない幸せ顔のまま返事をする。
「グ~グルに『パックマン』っていれたり、『zerg rush』っていれたりするとゲ~ムできんだって!!」
「ふ~ん」
最後まで幸せそうな表情を崩さずにそう返しただけの月夜だった。
「え~! そんだけっ!!」
月夜の反応に明らかに不満の色を浮かべるイブキ。
「う~……ごめん。今ちょっとどんべぇに夢中~」
目にハ~トを浮かべてそう言う月夜にイブキは半ば諦めたような表情で、
「……なんかジャマしちゃったよ~だネ。いいよ、つづけて、つづけて」
そう促すイブキだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます