よて~

 いつものバス停にて――


「からあげくんの食べ放題イベントかぁ~……行きたいなぁ~……」

 月夜がゴロゴロのからあげが大きめの銀皿に載せられている会場の画像を見ながら呟く。


「ん~……」

 そんな月夜の横でなにやら悩み顔のイブキ。


「ん? どしたの? イブキ」


「えっとね……レンキュ~なにしよ~かな? って」

 そう言いながら『にへら~』と締まりのない顔で笑う。


「そういえばシルバ~ウィ~クね。ウチはとくに予定ないケド……」

 月夜が思案顔で、


「ナツヤスミにできなかった、アレやコレ――ホント、なにしよっかな~」

 その時のことを想像して瞳を輝かせながらイメ~ジするイブキに、


「あっ!」


「ん?」


「連休の最初と最後は宿題のために空けといてね」


「ぎゃふん」

 イブキが『それはね~よ』といった表情で声を上げた。

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