なつやすみまえ。
いつものバス停にて――
「も~すぐナッツヤスミ。ナッツヤスミ♪」
イブキが上機嫌で調子の外れた歌を口ずさみながら、
「おまつりいって、うみいって――ナツのまものにであって、いちにちじゅ~オンラインゲ~ムしてたり、ナツイベのナンイドにヒメ~あげたり――」
「前半と後半で見事にアウトドアとインドアで分かれてるケド、両立すんの? その二つの生活」
「させるんだよっ!」
と語気を強めて豪語するイブキ。
「あぁ~……昼間は海行ってみたいな?」
「ううん。おまつりはオンラインゲ~ムのイベントでタイテ~やってるし、ウミはナツイベでいってるコトになってるし」
「……って、全部インドアになるよ~な~……」
「ダイジョブ! サンカするコトにいみがあるんだよっ!!」
「使い方も意味も間違ってる気がする……まあ、でもついでに宿題も――」
「ナツヤスミにシュクダイなんてないよ……」
プイっと横をむいて、そう呟くイブキだった。
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