せっきゃくのこ~か。
いつものバス停にて――
「せっきゃくのアルバイトをしてるコはモテる! その5このヒミツ?」
イブキがいつも通りそんな如何わしい記事を読みながら、
「ふむ……そ~いえば……」
イブキは隣でユ~チュ~ブで音楽を聴いてる月夜に視線を向け、
「ねぇ、イブキ――」
「イブキってさ――」
と、月夜は人と話す時に相手の目を見て話しかけてくる。ネコを想わせるややツリあがった黒瞳で見つめられると、相手も目を離せなくなる。
「……うん。イチリあるかも。えっと~……つぎは――」
「あっ! おはよ~」
「おはよ~――って、どしたのっ!?」
「う~……おはよ~」
いつも先に来ている月夜は挨拶を欠かした事がなかった。
「フツ~といえばフツ~だけど月夜のバアイ、あたりまえにできんだよね。つぎはキがきく?」
「ちょ――なんてシマりのない顔してんのよっ! あ~もう! ほら、これで顔でも冷やしなさい」
「あっ! イブキ、コレ好きだったよね? あげる」
「えっ! 傘忘れてきたの? しょ~がないな~ほらこっち来なさいウチのに入れてあげるから」
「たしかにキがきくよネ。月夜は――つぎのえがおがしみつくってのもそ~だし、5めのアイテのコ~イにきづきやすいってのはど~なんだろ? でも月夜ってモテんだ! ビッチだね!!」
その時イブキの視線に気が付いた月夜がイヤホンを外して、
「ん? ど~かしたの?」
「月夜ってビッチだよね!」
イブキが次の瞬間に見た光景は迫りくる学生カバンだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます