もてき。
いつものバス停にて――
「ねぇ――」
イブキがスマホ片手に話しかけてくる。
「ん〜?」
月夜は話題のコンビニド〜ナッツを『モキュモキュ』食べながら応える。
「イブキさんのモテきっていつになるんだろ〜?」
ぽとっ。
「う〜……ウチのオ〜ルドファッションがアリさんの餌に……」
イブキの呟きに食べていたド〜ナッツを取り落とし涙する月夜。
「イブキさんのモテき〜」
「ほら」
そういって月夜はスマホをイブキに渡す。
「『モテきをコントロ〜ルする方法』?」
「こんな事もあろ〜かと、まえに見つけた時にブックマ〜クしといたの」
月夜はそういうと次はなにを食べようかと思案し始める。
「ヘェ〜……こんなキジあったんだ〜なになに――『あいてのイイトコをみつけられる』うん! イブキさんゲ〜ムキライなヒトじゃなければゼンゼンいい」
そういって次の項目を見るために画面をスクロ〜ルさせ、
「えっと……『いつでもレンアイできるよ〜にジュンビをしておく』これもバッチリ! いつでもウェルカム! コンボイのなぞクリアできるヒトだいすき‼︎」
さらに先を進め、
「『まいにちをたのしくすごす』すごしてる! ガッコ〜いがいたのし〜モン‼︎」
そこでふと疑問が湧くイブキ。
「あれ? 3つともみたしてるのにモテききてないよ〜な……」
「モテ期だけど彼氏できないだけなんじゃない?」
「えーーーーーーーーーーーーーーーー‼︎」
月夜の突っ込みに抗議の悲鳴を上げるイブキだった。
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