2014YB35。

いつものバス停にて――?


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ――!


いつも見慣れた光景――しかし、周囲に人気はなく。地面が小刻みに振動している、立っていられない程ではないが、その振動は止む気配が全くなかった!


「わっ! わっわっわっわっ――」

突然の事態に目を白黒させながら、驚きの声をあげ、タタラを踏むようにせわしくなく両足動かすイブキ。


「う〜ん……いったいなにが……」

そのとき何気なく空を仰ぎ見た。


「ぬ⁉︎」

空に見慣れない存在ものを見つけ目を見開くイブキ。


 一見すると大きな流れ星――しかし――


 異常に巨大だ!


 それは月よりも――昼間の太陽よりも赤く灼熱に輝き、長い長いガスの尾を曳いて空に存在していた!


「ゴクっ……な、なにアレ……」

 その圧倒的な存在感の前にイブキでなくとも、そんな言葉しかでてこなかっただろう……。


「あれは魔王ペタジ〜二が放った第二の災厄」

ペタペタと音をたてて裸足のままアスファルトを歩きやってきたのは――


「月夜っ⁉︎ ペタジ〜ニはむかしのヤキュ〜せんしゅだって! たしかになんかいいやすいからすっごくインショ〜にのこるケド……マオ〜あつかいしたらカワイソ〜だよっ‼︎」

月夜は悲哀を籠めた眼差しで、


「今度は前の存在ものより強い! 直径は約1キロ、速度は時速にすると3万7千キロ……この質量と速度で直撃すれば地球半分は一瞬にして壊滅する。かすめたとしても気候変動で大量の人が亡くなる事でしょう……」


「ムシっ⁉︎ ペタジ〜ニのトコ、ガンムシ! さすがのイブキさんもちょっとイラっときちゃったよっ‼︎」


「その怒りは次回にとっておきなさい」


「いまの月夜にいわれたくないよっ!」


「今回はウチがなんとかする!」

そういうと月夜が蒼い光に包まれ――


「えっ! まぶしぃ……――って、月夜っ!」

光が収まった後には、ところどころレ〜スのあしらわれたビスチェを身に纏った月夜の姿。


「――ちょ! それはいろいろマズいよっ! おなかまるだしになってるしっ! プリキ――ヨ〜ジむけアニメのイショ〜みたいだよ!」


「これは救星神子が纏う装束」


「しょ〜ぞくってメッチャいまふ〜だよ!」


「ウチの事いつまでも忘れないでね……」


「わすれないよっ! そのカッコウぜったいこのあとホンニンにあったら、ゼッタイふきだしちゃうモン‼︎」


「ありがとう」


「なんかオレ〜いわれちゃったァァ!」

そう叫ぶイブキに一度微笑むと蒼い光となって飛び去る!


チュンチュンチュンチュン――バタバタ。


「……だよね〜……ぜったいユメだとおもったよ……」

暖かいベッドの中そう呟やくイブキだった。


2014YB35本日、地球に最接近です。もし358話がupされたとしたら、それはキュアムーン――じゃなった、魔法少女ム〜ンナイトが地球を救ったからです!

 2015年3月27日での話しです。

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