ドンキてきなかのじょのいめ〜じ。

いつものバス停にて――


「ねぇねぇ――」

イブキがスマホでなにかを発見したらしく、画面を向けながら話しかけてきた。


「ん〜……?」

月夜は読んでいた記事――『ファミマがド〜ナッツ専用ケ〜スをパンエリアに導入』という記事にのっていた、カリカリの砂糖は塗されたド〜ナッツの画像から目を離す。


「このテ〜ブルって月夜にあうとおもうんだケド……どう?」

そういってイブキが差し出したスマホ画面には――ちいさくて可愛いらしいサイドテ〜ブルの画像が映っていた。


「へぇ〜。ホワイトオ〜ク材のサイドテ〜ブルかぁ……結構いい……かも?」

画像を見ながらまんざらでもない様子の月夜。


「ソザイにめをつけるとはさっすが月夜! それカタ〜イもくざいで、キノ〜ビにもあふれてんだよっ‼︎」


「機能美? こんな見た目重視なモノに?」

月夜が不思議そ〜に小首を傾げる。


「そうだよ! だってコレ、いっけんテ〜ブルにみえるケド、じつはタテとコンボ〜なんだよっ!」


「盾と棍棒?」

イブキのスマホに映しだされた画像がスクロ〜ルを始め――テ〜ブルの物置き部分が盾に脚の部分が棍棒になる画像が現れる。


「なにこれっ⁉︎ こんなんなるんだっ⁉︎――ん? てゆ〜と……ウチのイメージって……」


「うん! 月夜ってドンキっかんじだよネ」


「……おまえの中のウチってなんでそんなに狂暴なんだよっ!」

心外そ〜にそう叫ぶ月夜だった。

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