りそ~のたいぷ。
いつものバス停にて――
「ふ~ん……」
月夜がなにかの記事を読みながらイブキのほうへ視線を移し、
「……自分磨きが好き」
月夜がそう呟く視線の先でイブキが『~女はやっている』とか『~女はこ~している』などの記事を読み漁っていた。
「ん?」
月夜の視線に気が付き、イブキが不思議そうに小首を傾げる。
「ど~したの? 月夜」
「いや、ちょっとこれってイブキに当てはまるかな~って思って」
そういって月夜は自分のスマホに映しだされた記事を見せる。
そこには――
『理想のタイプが高すぎる女性の4つ種』
と、いうモノだった。
「イブキさんがこれにアテはまってるって?」
イブキはその記事をジ~っと見た後に、
「アテはまってないよっ! シツレ~なっ!!」
記事を読み終わった後にイブキはそういってプリプリ怒り出す!
「そう? この2つ目の恋愛経験値が少ないとかモロじゃん」
「すくないじゃないモン! ゼロだモン!!」
「3つ目の友達やクラスメイトの男子を元彼と比べる――は比べる対象がいないからムリとして」
「ネットや雑誌のコラムに踊らされる――これなんかモロだし」
「ち、ちがうモン! さ、さんこ~にしてるだけだモン」
「ふ~ん……で、理想のタイプも高いでしょ?」
「そ、そんなコトないよ。セカイで7にんしかクリアできないゲキムズゲ~クリアできるヒトとかだモン」
「……それって世界に7人にしかいないって意味じゃないないの?」
別の意味で理想が高いイブキだった。
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