てくのろじ~とじんるいしんか。

 いつものバス停にて――


「おぉ!」

月夜がグルメニュ〜スでドバイの世界一高いアイス(9万円)を見ていると、隣でイブキが感嘆の声を上げるのが聞こえた。


「ちょっとコレみてよ月夜」

そういって差し出されたスマホ画面には――


「PS4用のヘッドマウントディスプレイが販売?」

そこにはそんな見出しの記事と共に鉄仮面の様な機械が映っていた。


「すごいでしょ! これでFPSとかやったらヤバいよっ! きっと」

イブキが興奮ぎみにまくしたてる。


「ゲ〜ムね……これで学園ハンサムやっても……ド迫力でトンガリアゴ見てもな~……」


「それはゲ~ムのチョイスがまちがってるよ〜な……」

イブキがそう呟き。


「あと重そうじゃないコレ」

月夜が鉄仮面のようなヘッドマウントディスプレの画像を指しながらそう感想をいう。


「うっ! た、たしかにクビこっちゃいそう……」

技術の進歩に対応しきれない人類の身体を恨めしく思うイブキだった。

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