よ~りょ~ぶそく。

 いつものバス停にて――


「う~ん……」

 月夜がなにやらむつかしい顔をしながら、自身のスマホと睨めこをしている。


「どったの? 月夜」

 そんな月夜の様子にきがついたイブキが尋ねる。


「ん? 最近ね、スマホの調子が悪いんだよね……」

 ブツブツとそんなコトをいいながらなにかを操作する。


「くさったガゾ~ばっかりいれてたからスマホもくさちゃったんじゃない?」


「腐るかっ!! それに、さすがのウチも学校にもっていくものにアブナイ画像はいれてないわよ」


「そなんだ。んじゃ――月夜のジドリガゾ~がいっぱいすぎてスマホがウンザリしたとか?」


「し、失礼な……そんなにとってないモン! そ、それに友達と撮ったやつしかいれてないモン!!」

 顔を真っ赤にしてそう叫ぶ月夜に、


「ん~……ほかには……あきメモリぶそく?」


「なんでそれが3番目にくるのよっ!!」

 真剣にそう叫ぶ月夜だった。

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