しんしょく。

 いつものバス停にて――


「焼きキットカットに新食くるんだっ!」

月夜がいつも通りニュ〜スアプリでグルメ系の情報を見ながら、そんな事を言った。


「やいちゃうのっ⁉︎」

それを聞いたイブキが驚愕表情で問い返した。


「あれ? イブキ知らないんだ。去年ぐらいからキットカットを2分ぐらいオ〜ブンで焼いた後、食べるのが流行ったんだよ!」


「へぇ〜。そなんだ」


「うん! ショコラトリ〜やプリン味なんかがあったんだけど、今度はチ〜ズケ〜キが新しくでるみたい」


「へぇ〜。それはフツ〜においしそ〜」


「でしょ、でしょ! 3月にでるからぜひ食べてみて‼︎」


「うん〜……でも、月夜にバレンタインあげたんだし、おかえし――」


「あ〜あ〜あ〜きこえな〜い」

手の平で耳をポンポン叩きながら聞こえないフリをする月夜だった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る