せつぶん。
いつものバス停にて――
「そ~いえば、きょうってセツブンだね」
「そ~ね。かりかりかりかり――」
イブキの声になにかを食べながら答える月夜。
「――って、マメたべてるしっ!?」
月夜が豆のはいった四角い木のアレに満載された豆をカリカリ食べながら、
「やった気付いたの?」
「そ~いえば、きょうきたときからたべてたよ~な……」
「節分なんだもん。食べるわよ」
月夜がさも当然といった様に言い切る。
「でも、それって……トシのかずだけしかたべちゃいけないんじゃなかったっけ?」
「さぁ? ウチはそんなん知らない」
「しかも、まくんだよね?」
「さぁ? ウチは知らない――カリカリ」
「そっだ! コンビニでまきスシかったんだった。エホ~まきにしてたべよう」
そういって手に下げたコンビニ袋から二つの巻き寿司を取り出して、
「たしか、ホ~ガクあるんだよね?」
「今年は庚かのえだから西南西」
「しってるじゃん!!」
食べる系のイベントに全力で取り組む月夜だった。
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