ふりそであぷり。

いつものバス停にて――


「月夜、月夜こっちみて〜――ぱしゃ」

イブキが来るなり突然、月夜の全身画像を撮影する。

「ふぇ? なになに――」

スマホでグルメ情報を見ていた月夜が撮影時に鳴る音に反応してイブキのほうをみる。

「じゃ〜ん! このいまとった月夜のガゾ〜を――」

そういって月夜ほうにスマホ画面を向ける。

「それ今撮ったの違うよ。――ってかウチの画像でもないし」

「へ⁉︎」

間抜けな声を洩らし、自分が掲げているスマホ画面に映った画像を確認する。


そこには――


メロンパンを胸にいれて巨乳を作ってるイブキの画像が映っていた。

「これじゃなかった……」

「なにやってんのよ」

月夜が呆れ顔で呟く。

「これだよ! ぜんしんガゾ〜をつかってフリソデをきたようなゴ〜セイガゾ〜がつくれるアプリなんだよっ‼︎」

「さっきのメロンパン偽乳画像のインパクトが強烈すぎて、いまいちそのアプリに興味がわかない」

段取りって重要なんだな〜と実感したイブキだった。

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